クランクベイトにはグラスロッドが最適な理由
クランクベイトに適したロッドはどんなものだろうか?
「低反発な素材がいい」とはよく耳にしますが、ひと口に低反発といっても低弾性カーボンにグラス、そしてコンボジットの種類はさまざま。
なぜ、クランクベイトにグラスロッドが適しているのでしょうか。
グラス素材のロッドを使うことでバイトを弾かないとか、バラしにくくなるとかいったことではなく、「純粋にバイトが増える」からです。
確かにバレにくさやノリのよさもグラスの特徴ですが、今はフックが優秀なのである程度ハリがあってもしっかり刺さってくれるようになりました。
掛けることと掛けてからのことに関しては、グラスとカーボンロッドで昔ほどの差は感じなくなりました。
それよりも重要なのは、グラスロッドを使うことでバイトが増えるということです。
グラスロッドを使うことでバイトが増える理由
グラスロッドは、弾性が低いので曲がった際の復元スピードが遅いです。
なので、クランクベイトの左右への首振りをティップが押さえつけずに、自由に泳がすことができます。
つまり、グラスで引いたほうがアクションが大きいのです。
またリーリング中クランクベイトのリップが半スタックしたとき、ティップが曲がって引き込まれている状態になります。
そしてクランクベイトが障害物をクリアした瞬間、カーボンティップは強く反発し、クランクベイトをアングラー側に飛ばしてしまい、ハングオフという重要な食わせの「間」を飛び越えてしまいます。
これが低反発なグラスであれば、ハングオフの瞬間にルアーを引っ張りすぎることがなく、障害物からルアーを飛ばさずになめるように引いてこれるわけです。
おすすめグラスロッド
グラス特性を100%体感したいならピュアグラスがおすすめです。
しかし、フィールドに行けばいろいろ大きさのクランクベイトを投げることでしょう。
そうなるとおかっぱりならロッドの持ち歩き、ボート釣りならデッキにおける本数に限りがあります。
クランクベイト専用のロッドを何本も用意するのは難しいことでしょう。
幅広いウエイトのクランクベイトをカバーできて、なおかつグラスのよさを生かせるのがコンポジットロッドです。
私が使用しているのは、ブラックレーベルプラスの661MRB-G。
このロッドは守備範囲が広く、クランクベイトのようなトリプルフックのワーストムービング系だけでなく、スピナーベイトを筆頭とするシングルフックタイプにも使用できる点です。
柔らかすぎない硬いグラスが特徴です。
ひと昔のグラスとは違い現代のテクノロジーをふんだんに取り込まれたおすすめのロッドです。