カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)のやり方とタックルセッティング

ハウツー ストレートワーム

このフックの登場でカバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)という言葉が生まれました。

それは、「NSSフック」です。

テキサスリグやジグで食わない魚をネコリグで釣る。

今回は、カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)ついて詳しく解説していきます。

カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)に最適なNSSフック

カバーネコリグでおすすめのフックは、「NSSフック」です。

フックポイントをワームの中に完全に埋め込めるため、ガード付きのマスバリなどよりも高いスナッグレス性能が得られます。

このNSSフックは構造がストレートフックと同じなのです。

どいうことかというと、バスの口内深くで針が立ちやすい代わりにラインが引っ張られる方向とフックが刺されて行く方向が異なるので、しっかりフッキングするにはそれなりのパワーが必要です。

ですから、フッキングに成功すればバスの口に熱く深く針が刺さるのでバラシはほとんどありません。

フッキングパワーのかかる方向にフックポイントが向いている形状にすれば貫通性は上がり、弱い力でもフッキングしやすくなります。

ただし、その場皮一枚フッキングになりやすいプラグが使えるスピニングタックルで、オープンウォーターでバスを慎重にやりとりできるならむしろそちらの方が向いていますが、カバーから無理やり引きずり出さなければならないスラックスネコリグでは、深くさせることを優先したフックが必要です。

カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)で使うドライブクローラー5.8にマッチするのは#1/0か#2/0。


#1/0が基本で#2/0を合わせるのはよりフッキングを重視するときです。

フックが大きいほうがゲイブ幅が広がり、ハリ先も飛び出しやすくなるのでフッキング率も上がります。

ドライブクローラー4.8はベイトタックルで使う場合#1/0、スピニングタックルで使う場合は#1を使います。

#1サイズになると軸が細くなるので、スピニングでもフッキングが決まりやすくなります。

トラーブクローラーのおすすめフック

  • 3.8  #2~#1
  • 4.8 #1~#1/0
  • 5.8  #1/0~#2/0
  • 6.8  #2/0~#3/0
  • 9    #4/0

カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)のシンカーウエイト

カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)で使うシンカーウエイトのほとんどの場合1.3g~1.5g です。

ただしこれは専用のタックルを込めた時の場合であって、おかっぱりなどでロッド本数に制限がある場合は、硬いロッド太いラインの組み合わせでネコリグをこなすこともあります。

その場合は2.2gなど重めのネイルシンカーを使ってキャストのしやすさや操作感を確保することもあります。

その他ヘビーカバーに打ち込みたい時やロングキャストがしたいときは言ってん3.1gも使用します。

反対に1g起きるような軽量進化を用いることはありません。

スナッグレスネコリグはカバーへ入れることが前提のためです。

スローフォールで誘いたいのならノーシンカーなどに変えた方が良いでしょう。

シンカーの刺し方で気にすべきは、ワームの内部に刺さっているシンカーの長さです。


どういうことかというと、長さのあるネイルシンカーがフックの位置ギリギリまで刺さっていると、これではフックの前方部はアクションが死んでしまうことになります。

理想のネコリグはフック後方だけでなく、前方もライブリーに暴れることです。

よって細長いタイプのネイルシンカーより、ワームに刺し込む長さが短くて済む、ある程度の太さがあるものがおすすめです。

ちなみにネイルシンカーの側面の凹凸やギザギザは、無敵にくくなる効果はあるでしょうが、肉抜きされる部分長くなります。


カバーネコリグ(スナッグレスネコリグ)のタックルセッティング

タックル選びは非常に重要です。

そもそも軽量なルアーをベイトタックルで扱い、カバーを打つというこの釣り自体が、近年の急速なタックルの進化によって可能になったものです。

アングラーの腕でカバーできる範囲には限界があります。

タックルに依存した釣りであると言っても良いでしょう。

まずはリールについては、ベイトフィネス専用機が望ましいです。

カバーからバスを引きずり出すために、そしてストレートフックに近い形状のNSSフックを貫通させるためには、キャストのしやすさ最優先で柔らかいロッドを使うことはできません。

専用のタックルを込めるのであれば、ラインはフロロ10ポンドが理想です。

8ポンドでは強度に不安があり、12lb では繊細な操作がしにくくなるためです。

ロッド選びで考えるべきことは、感度、軽さ、パワー、テーパー、ガイドセッティングです。

まず感度については、軽いリグをオーバーパワーなロッドやラインで扱うわけですから不利になります。

そこを補ってくれるのが軽くて感度の良い素材です。

パワーについては、一般的なベイトフィネスロッドとテキサスリグの中間ぐらいのイメージです。

カバーからバスを引きずり出したいし、フッキングもしっかり決めたいので一般的なベイトフィネスロッドは柔らかすぎるのでお勧めしません。

硬めのロッドでも、テーパーとガイドセッティングしないでキャストはしやすくなります。

まず、テーパーは先調子のものよりは、負荷をかけると全体が曲がり込んでくれるものの方が曲がってからの反発力ではじき出してくれます。

また、ベイトフィネスにおいては、マイクロガイドではなく標準的な径のガイドの方が釣れると思います。

標準的な軽のガイドを使うことでキャスト的にガイドの重さも手伝ってロッドが曲がるので、軽量リグのキャストはしやすくなります。

そもそも軽いリグを硬い太めのラインでキャストするのに、マイクロガイドだとラインの抜けが悪くなって距離が落ちます。

軽く振っても距離が出るからこそ精度が出せるのです。

またマイクロガイドはガイドの間のラインスラッグが少ないので、シェイクなどラインが緩んだところからピンと張った時の伝わりが弱くて操作感も得にくいです。